徒花にあらず 第一話 ――きらびやかな金の装飾が施された宮殿、白亜の壁、天井からぶら下がるガラスの照明。 そのすべてがメルにとって目新しかった。南国というのはこうも豊かなものなのか、とうらやむ気持ちもあったが、すぐに仕方のないことだと割り切ってしまった。メルは… 2026-03-12徒花にあらず 文章