最終話  The pale light of dawn - 8/8

 ★<第四話・第五話 登場人物>
米澤(Yonezawa) 女性
享年八十二歳 一四八cm
二代前の八条院家当主の右腕だった医師兼研究者。割合としては病理8:臨床2。
<世界を滅ぼす>大戦における人体強化プロジェクトに関わっており、その研究内容については八条院家で秘匿されている。
今回は自身が高齢になったのをきっかけに、若いときの後始末をして死ぬために、治験を受けて不老に近い身体になってしまった人間たちを探していた(アンダーライン四話参照)。
生涯独身を貫いた彼女だったが、晩年には神在の面倒を見ていたようだった。

八条院志々雄(Shishio Hachijoin) 男性
四〇歳 髪色:深藍(濃い藍色) 目の色:山吹色 一八九cm
八条院家の現当主。元岡の実兄。
八条院家が過去に冒した研究倫理について、ただしく裁かれるべきだと考えているため自警団に協力的。最近生まれた姪二人を目に入れても痛くないほどに可愛がっており、元岡に怒られることも多い。松本と六条院のことを肯定的にとらえている一人。

神在 潤(Uruu Kamiari) 女性
二十一歳 髪色:蜂蜜色 目の色:ハシバミ色 一六〇cm
米澤が晩年に面倒を見ていた《ギフテッド・チャイルド》。
一連の事件を裏で引いていた。彼女の狙いは米澤の研究を継続・発展させることであり、その動機は親であり友であり同僚でもあった米澤を亡くしたことによる彼女自身の孤独だった。だが、それを知ることができたのは六条院のみであり、実質誰にも知られることはなかった。

為石(Tameishi)
五十歳 髪色:栗色 目の色:こげ茶 身長:一七一㎝
〈中央議会所〉の副所長であり眞島の実父。妻とは眞島が幼いころに離婚していたが、金銭援助はしていた。眞島の入所についてどのように思っていたか不明。
 以前米澤に師事していたことがあり、それ以降彼女に心酔していた。神在に協力したのも彼女が米澤の最後の教え子であったからだった。