短編
冬の朝、図書室にて 春の夕暮れ、正門を抜けた先で
冬の朝の図書室には二人だけだった。 私の地元にはいわゆる大手の予備校が1校もなく、受験勉強といえば教室か図書室で、寒かったことを覚えている。 今日もどこかでがんばっているすべての受験生へのエールを込めて。誰かと一緒のはずなのに孤独な戦いも時がくれば終わる。その戦いをやりきったすべての人の健闘をたたえたい。
わたしの身体が覚えている海《短歌》
白波が寄せてはかえす桂浜 わたしはなにを洗濯しようか
王よ
風に乗った声は王に届くだろうか。
少女T
その屋敷には教授と呼ばれる男性とお手伝いの人が何人か住んでいた。
フルーツ女学園シリーズ
※すべてGL作品
王者の花の こがねひぐるま
髪に挿せば かくやくと射る 夏の日や 王者の花の こがねひぐるま(与謝野晶子作)