煙比べのネオンサイン
創作男女|2025/11/3北海道コミティア22初出(サンプル)|治安が崩れた街を生き抜く治安維持部隊のミツヤと、その懐刀カンナ。冷たく乾いた日々の中で、言葉にできぬ想いを胸に、血と硝煙の間を二人は歩き続ける。荒廃と孤独の果てに灯る、かすかな温もりの物語。
文章 短編
冬の朝、図書室にて 春の夕暮れ、正門を抜けた先で
冬の朝の図書室には二人だけだった。
私の地元にはいわゆる大手の予備校が1校もなく、受験勉強といえば教室か図書室で、寒かったことを覚えている。
今日もどこかでがんばっているすべての受験生へのエールを込めて。誰かと一緒のはずなのに孤独な戦いも時がくれば終わる。その戦いをやりきったすべての人の健闘をたたえたい。
文章 短編
わたしの身体が覚えている海《短歌》
白波が寄せてはかえす桂浜 わたしはなにを洗濯しようか
文章 短編
少女T
その屋敷には教授と呼ばれる男性とお手伝いの人が何人か住んでいた。
文章 短編