6. Looking down on the Nation of Gold from the hill
オーエンが進言した国境警備は中々強化されなかった。それどころか強化されたのはオーエンの監視の目の方であり、苛立ちをかみしめるはめになった。 ――もう、王は俺の進言を聞く気はないのだろうな。 やるせなさを抱きつつ、オーエンはエレノアから託さ…
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4. The collapse creeps toward us
オーエンがエルヴィスのもとを訪れなくなって二週間が経った。 初めは「喧嘩をされたのなら早く仲直りなさってください」と小言を言っていたエラも、オーエンの訪問がない期間が長くなるにつれて何も言わなくなった。時折、もの言いたげな視線を向けられる…
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第二話
水神の神域で過ごす日々はよく言えば穏やか、悪く言えば退屈だった。ゆっくりしていくといいと言われたものの、数日で海鳥は飽きていた。 することがないと退屈だ、と言った海鳥に世話係の二は書庫を案内してくれたが、残念ながら海鳥は文字を読むことがで…
文章 水の都に花煙る
第一話
夜も更けた時間に、ふと来訪者の気配を感じて甘霖は目を覚ました。 水神である甘霖が暮らすのは、自分自身の神気で作り上げた領域――神域であり、訪ねてくる者があればすぐに感知できる。「甘霖さま、起きていらっしゃいますか」 部屋の外から侍従である…
文章 水の都に花煙る
3. The silence is like the calm before the storm
エルヴィスが「しばらく開発に没頭する」と言ってから月が二回満ち欠けした。その間、邪魔にならないように週二~三回ほど生存確認をするにとどめていたオーエンだったが、最近はそれも短く済まされるようになってしまった。正直、暇を持て余している。そん…
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2. The beginning of searching the best way
二、 数週間後。 気落ちしていたエルヴィスもすっかり元気を取り戻し、珍しく――ほとんど初めてと言ってもいい――自らオーエンを部屋に招いていた。話したいことがあるから部屋まできてほしい、と言うエルヴィスにオーエンが緊張したのも無理はない。「で…
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1. The Person who called DESTINY
一、 オーエン・ムーアの伴侶は変わり者だと言われる。それは彼の伴侶――エルヴィス・サリヴァンが王の従兄弟でありながら、王位継承権を放棄したことに由来するかもしれないし、魔力を持たないにも関わらず、優秀な研究者として宮廷魔術師と呼ばれる地位に…
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出会い 前日譚
二人が本当に初めて出会った日のできごと
BL 文章 真尋さんと千遼くん
出会い 真夜中編
ふたりの出会いの話でカットされていたR-18の部分。
BL 文章 真尋さんと千遼くん