文章

その日、志登が受けた通報は「不審物を取得したのですが」と繰り返す不可解なものだった。※微ホラー

能面の女

その日、アンダーラインに持ち込まれた依頼は失踪した部下を捜索してほしいというものだった。【住】地区十九番街〈タウ〉に存在する神社まで捜索に来た松本と志登は不可解なものに出会う。※微ホラー

冬の朝、図書室にて 春の夕暮れ、正門を抜けた先で

冬の朝の図書室には二人だけだった。 私の地元にはいわゆる大手の予備校が1校もなく、受験勉強といえば教室か図書室で、寒かったことを覚えている。 今日もどこかでがんばっているすべての受験生へのエールを込めて。誰かと一緒のはずなのに孤独な戦いも時がくれば終わる。その戦いをやりきったすべての人の健闘をたたえたい。

夜事

2024/2/1初出 もしも彼らが死○埋めをしたらの話。2024/3/10九州コミティア8で紙版同人誌として発行。

嶽中の千手

その日、松本に入った連絡は【住】地区十七番街〈ロー〉の遭難者捜索への支援要請だった。同行者が忽然と姿を消した、という通報者の言葉の意味するところとは。※微ホラー

第一話 Stand up, everyone!

一、 ――その日は、春のおだやかな陽気に満ちた日だった。「いよいよねえ」「いよいよだなあ」 自警団〈アンダーライン〉第三部隊執務室にて仕事をする二人の男が言葉を交わす。今日は新人隊員の入団式と別部隊から異動してくる隊員の着任式が行われる日だ…